
電子契約と紙契約のコスト比較 年間でどれだけ削減できる?
公開日 2026年1月30日 | 読了時間 約10分
電子契約の導入を検討する際、最も重要な判断材料の一つが「コスト削減効果」です。本記事では、紙の契約書で発生しているコストを具体的に洗い出し、電子契約に移行することで、年間どれくらいの費用を削減できるのかをシミュレーションします。
紙の契約書で発生するコスト
まず、紙の契約書1通あたりにかかるコストを考えてみましょう。
- 印紙税: 契約金額に応じて200円〜。電子契約では不要。
- 印刷・製本費: 用紙代、インク代など約20円。
- 郵送費: 往復の切手代や封筒代で約200円。
- 保管コスト: ファイルやキャビネット、倉庫代など。
- 人件費: 印刷、押印、封入、郵送、ファイリングなどにかかる作業時間。
コスト削減シミュレーション
月に100通の契約書(うち50通が印紙税対象)を締結する企業を例に、年間のコスト削減額を試算してみましょう。
年間コスト(紙契約)
- 印紙税: 200円 × 50通 × 12ヶ月 = 120,000円
- 印刷・郵送費: (20円 + 200円) × 100通 × 12ヶ月 = 264,000円
- 人件費: 1通あたり15分の作業と仮定。時給2,000円の場合、(2,000円 × 0.25時間) × 100通 × 12ヶ月 = 600,000円
合計: 約984,000円
年間コスト(電子契約)
月額3万円の電子契約サービスを導入した場合を考えます。
- サービス利用料: 30,000円 × 12ヶ月 = 360,000円
年間削減効果: 984,000円 - 360,000円 = 624,000円
このシミュレーションでは、保管コストや契約締結までのリードタイム短縮による機会損失の削減は考慮していません。それらを含めると、削減効果はさらに大きくなります。
まとめ
電子契約の導入は、サービス利用料という新たな費用が発生するものの、印紙税や郵送費、そして目に見えにくい人件費といったコストを大幅に削減できるため、多くの場合、トータルで大きな費用対効果が期待できます。自社の契約業務にかかるコストを一度洗い出し、電子契約導入による削減効果を試算してみてはいかがでしょうか。その具体的な数字が、導入を後押しする強力な材料となるはずです。